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ザマー、ロングラン会見

「全てはバイエルン・ミュンヘンのため」

15.08.2012

12日(水)マティアス・ザマーは、午前8:30から5時間にわたるロングラン会見にのぞみ、全部で6回のインタビューで、27名の記者の質問にひたすら応え続けていた。ドイツのレコルトマイスターに着任してから早や6週間、FCバイエルンのスポーツディレクターは、プレシーズンも終盤にさしかかり、忍耐強くインタビューに応じ、ユップ・ハインケス、補強、ゲルマン魂について語った。

マティアス・ザマー 記者会見の内容

FCバイエルン就任当初について:

「まずお互いのスタイルに慣れる必要があった。環境が変わったのは何も私一人ではなく、(私の加入により)FCバイエルンにも多少なりとも変化が生じたと思う。10日程経ち、組織に溶け込み、周囲とのバランスが取れるようになり、方向性が見えてきた。DFB(ドイツサッカー協会)で過ごした時間は、私にとり非常に重要だった。あそこでは理論的な分野で実に多くのことを学ぶことができたからね。今はここFCバイエルンで仕事ができて、とても幸せだ」

トレーニングの監視について:
「なぜ毎回トレーニングを監視するのかと問われること自体、疑問に思う。個人的には当然のことだと捉えているからね。ディテールを見もせずに、どうしてディテールを評価できるというのだ。FCバイエルンはビッグクラブだし、その土台も盤石だが、それでもなお幾ばくかの伸び代はある。その鍵を握るのがディテールだ。何も監督につべこべ口を出すつもりはない。リーダーシップを発揮しチームを引っ張ったり、トレーニングメニューを考えたり、試合に出る選手を選んだり、フォーメンションを決定したり、そうしたことはみな監督の仕事。私は、監督が何か知りたいときに、彼のパートナー役を務めるだけだ。そうでなければ、そういう諸々のことには大した興味はない。それよりもむしろ、医療チームや選手のコンディションといった枝葉末節の方に、戦略面から見ても当然ながら興味がある。これらのディテールが一番よく確認できる現場でのアクションを見過ごしてしまったら、どうやってそれを評価できるというのだ」

ユップ・ハインケスについて:
「とても良い仕事をしており、内外から高い評価を受けている。彼とはとても良い関係を築いている。監督の気に背かどうかはわからないが、彼は私の父親であってもおかしくない年齢だ。彼のサッカーに関する考え方には、私も魅了されている。ベースはしっかりとできている。そうでなければ私はここには来なかっただろうし。信頼関係を築いて協力するつもりでいるのに、総監督にいらないと言われたら、元も子もないからね。だが、それでも今年、全試合に勝てるとは思っていない。私たちの団結力が試される状況にも、いずれは直面するだろう。しかし、ひょっとすればそうした試練を乗り越えられないのではと、例えほんの1パーセントであれ疑問を抱かせるようなきっかけとなるものは、何一つもない。」

チームの印象について:
「見ていて楽しい、そんなチームを身をもって体験している。だが我々はスタート地点に立ったばかり。ポカール戦も、リーグ戦も、まだこれからだ。戦ったのはスーパーカップだけ。難題は山積している」

ハヴィ・マルティネス獲得の可能性について:
「第一に我々は今のチームを信頼している。とてつもない成長のポテンシャルを秘めている。スポーツや経済的な観点から有意義だと判断したら、これからもまだ何かしらする可能性は大いにある。仲間内ではこう話している。ハヴィ・マルティネスは中央でプレーできるだけに興味はある。総合的に見ても、チームにはまだいないタイプだしね」

移籍の決定について:
「ここ数日・数週間のうちに、いったい何人の選手について議論を重ねたことか。そういう裏の事情を知れば、バイエルン・ミュンヘンでは全員一致を見て初めて選手獲得に乗り出すことが、おわかりいただけるのでは。だから、ミュラーやマイアーであろうが、シュルツェやレーマンであろうが、移籍に関する決定は、ザマー一人が下すのではなく、バイエルン・ミュンヘンがクラブとして下す決定だ。我々バイエルンでは、監督を含め全員の意見が一致しない限り、選手を獲得することはない」

FCバイエルンの幹部について:
「ドイツ中の誰に聞いても、そもそもベッケンバウアー、ヘーネス、ルンメニゲが手を組んで、うまくいくわけがないと言うだろう。だが一度このクラブを見てみてほしい。FCバイエルンは、過去30年間、ヨーロッパではトップファイブに数えられている。30年もの長きにわたり、そうした成功をおさめているチームがバイエルンだ! 当然ながらこれまでの間には、テーマによっては意見の食い違いを見ることもあった。言うまでもなくみな、常に世間の注目を浴びる外交的な方ばかりだ。だがそれでも世間の評価とは裏腹に、うまく機能しているではないか。ちまたでは、彼らにザマーが加わって果たして大丈夫なのか、という声も上がっているそうだ。答えは簡単、うまくいかなければ私が去るまでだ! 全てはバイエルン・ミュンヘンのため! 自分の考え方を持ち込む際に、クラブに順応することも、クラブのやり方に納得できないのであれば、私にここにいる資格などない」

育成哲学について:
「哲学とはなんとも荘厳な言葉だ。サッカー協会からそのままどこかのクラブに転用できる代物ではない。まずはとにかく時間をかけてとり組んでみなければ。固まって来るのはクリスマス以降になるだろう」

ゲルマン魂について:
「タイトルを手にしたときには、リーダータイプの選手が何人もいた。チームを引っ張っていける強い個性の持ち主が何人も存在していた。今ゲルマン魂というと、噛み付いたり、ひっかいたり、つばを吐きかけたり、相手の尻を蹴飛ばしたりする、とにかくがむしゃらに走り回るやぼったいラフファイターというイメージが浸透している。では、フランツ・ベッケンバウアー、ギュンター・ネッツァー、トーマス・ヘスラー、メーメット・ショルといった面々も、ゲルマン魂の今日の定義によれば皆、やぼったいラフファイターだったというのか? とんでもない、彼らは皆、正真正銘のゲルマン魂を持ち合わせながら華麗なプレーも披露していたではないか! なぜ、過去のプレースタイルに見られた強みを見限って、二度と中心に据えようとはしないのか? 何もより良き未来のサッカーを捨てろと言っているのではない。なぜ、ゲルマン魂をもう一度定義し直すのがそんなに困難だというのか? 理解に苦しむ」

ドイツサッカーのアイデンティティーについて:
「ドイツサッカーに今果たしてアイデンティティーがあるのだろうか? たまに生きの良い若手が出て来るではないか、と言う以外に。私の目には、アイデンティティーのようなものは一切映らない。今すぐドイツサッカーを説明しろと言われても、それは無理だ。スペインやイタリアなど他の国についてなら、いくらでも語れるが、ドイツとなると非常に難しい。我々には何があるのか? あえて言うなら、生きの良い若手だろう。しかし全体として、サッカーをする上でのドイツのアイデンティティーを再び造り上げていくことはできるだろう。現実から目を背けてはいけない。我々は今、とても良い道を歩んでいると思う。だが、このきちんとした道を進むにあたっては、内容を明確に定めて改良を重ねていく勇気も必要だ。というのも、事実が雄弁に物語っているように、我々はもう随分と長い間 ― ユース年代を除いては ― 国際タイトルを手にしていないのだから」



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